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2025.09.03

浜松市の建築設計事務所が行くEXPO2025大阪・関西万博

静岡県浜松市で住宅や店舗の設計施工を手掛けるoro設計です。

先日、社員のみんなで大阪・関西万博に行ってきました。

最新技術の展示を見たり、各国のグルメを味わったり、華やかなイベントを楽しんだりと、人それぞれの楽しみ方がある万博ですが、このブログでは建築設計事務所らしく会場内の「建物」について観察していきます。

大屋根リング

今回の万博の目玉である大屋根リング。

全周約2,025m、建築面積61,035.55 m²、高さ12~20mと世界最大の木造建築物で、梁と柱だけで構成されているのが特徴。

使用した木材は国産のスギ・ヒノキが70%、外国産が30%とのこと。

写真や動画では何度も見てきましたが、実際に下から見上げると建物の大きさと木材の力強さに圧倒されました。

海外パビリオン

ここからは海外パビリオンのご紹介。

サウジアラビア王国館。

サウジアラビア王国はアラビア半島の大半を占める砂漠の国です。

石造り風の建物が密集したような構成で、来場者は合間の細い道を通り抜けながら展示を見学します。

中に入るほど回りの景色が徐々に石造りの壁で囲まれていき、まるで本当にサウジアラビアの街並みに迷い込んでしまったかのような異国情緒が味わえます。

マルタ館。

マルタ共和国は地中海に浮かぶ小さな島国で、イタリアのシチリア島の南にあります。

パビリオンの入口となる湾曲した巨大スクリーンには、マルタの歴史を伝える古代遺跡や伝統的な街並みが映し出されていました。

海外パビリオンは木造建築のものも多く見られました。

バーレーン館。

バーレーンはペルシャ湾に浮かぶ小さな島国で、先ほどのサウジアラビア王国とは全長25kmの海上橋で繋がっており、陸路で入国可能。

外観はバーレーンの伝統的な船をイメージしており、海に浮かんでいる様子を再現するため水が張られています。

また建物の木組みには日本の技術も取り入れているそうです。

マルタ館とバーレーン館はどちらも建物の周囲に水辺を配置することで、自国の「島国らしさ」を表現しているみたいですね。

北欧館は、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、デンマークの5ヶ国による合同パビリオン。

他のパビリオンと比較するとシンプルで落ち着いた佇まいですが、森の中に建つ山小屋のように素朴な温かみを感じさせます。

使用した木材は日本産のスギで、柿渋に墨を混ぜたものを表面に塗ることで防腐処理を施しているのだそう。

空に向かって広がる螺旋構造が特徴的なチェコ館。

チェコ共和国は中央ヨーロッパに位置し、ドイツ、ポーランド、オーストリア、スロバキアに国境を囲まれている海なし国です。

こちらの建物も木造(一部鉄骨造)で、構造にはCLTパネルという木材を、壁面にはチェコの伝統工芸であるボヘミアンガラスを使用。

さらにCLTパネルとガラス板はすべてチェコで製造・加工したもので、パビリオンそのものを通じて自国の技術力をアピールしています。

一つだけ内装もご紹介。アラブ首長国連邦館(UAE)です。

UAEの特産である「ナツメヤシ」が巻かれた大きな柱がランダムに立ち並び、来場者はその柱の合間を縫うように歩いて展示を見学します。

館内に入るとふんわりと木の香りが漂ってきて、歩き回って疲れた心が安らぎました。

大屋根リングを登ったところからの眺め。

当日は小雨が降ったり止んだりとあいにくの天気でしたが、灼熱の太陽に照らされるよりかは幾分ましだったのかも。

夏の間に行かれる方は熱中症対策に充分気をつけてください。

おまけ

会場内にはミャクミャクのデザインマンホール蓋が多数設置されていました。

通常は写真のように「おおさかしげすいどう」と刻印されており、このパターンの蓋は万博に限らず大阪市内に多数設置されているそうですが、会場限定で「めっちゃええやん」「まいどおおきに」「ようこそおおさかへ」になっているものがあるんだとか。

大阪人らしい遊び心を感じさせますね。

万博を訪れた際はぜひ足元にも注目してみてください。

【参考】
>>EXPO2025大阪・関西万博


oro株式会社は静岡県浜松市を中心に新築・リフォーム・リノベーションのデザインを手がける設計事務所です。

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