鉄骨造2階建ての建物をリノベーション
鉄骨造の古い空き家でリノベーション工事をおこない、オフィスとして再活用しました。
三角屋根が特徴的なこちらの建物。
もともとは1階が駐車場、2階が不動産会社の事務所として使われていました。
手前にせり出している白い部分には『アルミ樹脂複合板 ALPOLIC®』を使用しました。
オフィスビルや商業施設の内外装にも使われているこの素材は、加工も容易で、板金と違って外観もフラットになるため、すっきりとした印象をもたらします。
玄関アプローチは鉄製フレームで囲って、その上から砂利を敷きました。
そのほか両脇にある縦樋を隠すことで生活感をなくしました。
オフィスの入口へ続く細い通路。
敷き詰められた砂利と無地のコンクリート板が連なって、まるで老舗料亭のよう。
切り文字の看板は『ローバル』の塗装でマットに仕上げました。
また外壁には『SOLIDO type M』を使用し、セメントの重厚な質感をもたせました。
1階部分の打合せスペース。
天井は鉄骨部分を現しにして、ペンキで塗装仕上げにしました。
階段の蹴込み板を彩るオレンジ色がアクセントになっています。
オリジナルで製作したキッチン。
冷蔵庫と電子レンジがぴったり入るように設計しました。
このくらいであれば、既製品を設置するコストとさほど変わらずに作れます。
頭上の窓からしっかりと日光が入るので、壁の色が暗くても意外と明るいです。
2階部分。
大きな窓から陽光が差し込み、オフィス内部をやさしく照らします。
窓の内と外をつなぐレッドシダーの木目が壁から天井までを覆って、部屋の奥へ伸びていきます。
温かみのあるアイボリーホワイトと、ポップなオレンジの壁。
実はどちらもDIYで手塗りされたものです。
中央の長テーブルや両側にある収納棚も自作です。
天井に間接照明をつるすことで開放感のある空間に。
夜の明かりにつつまれたオフィス。昼とは違った印象が生まれます。
所在地 浜松市中央区
用途 事務所
工事種別 リノベーション
構造・規模 鉄骨造2階建て